銀行カードローンの仮審査・本審査は見られる内容に違いがあった!

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「銀行系カードローンの審査は厳しいと聞くけど、実際にはどんな方法をとっているの?」こんな疑問をお持ちではないでしょうか。

銀行の審査は、申込者属性を採点するコンピュータと人力作業を組み合わせています。

  •  「仮審査」と「本審査」の違い
  •  それぞれの審査の内容
  •  審査落ち防止のポイント

本来は社外秘である銀行系カードローン審査の裏側を紹介します。

審査に通るか不安な人は、ここで事前に情報をキャッチしておきましょう。

審査の甘い銀行カードローンはある?審査基準・難易度・通るコツを分析

銀行系カードローンの審査は2回

銀行系カードローンの審査は、仮審査・本審査の2回に分けて行われています。

「仮審査に通れば契約できたようなもの」という通説もありますが、本審査の段階で落ちてしまう人も珍しくありません。

2回の審査に通過することが、銀行系カードローンでキャッシングするための必須条件となります。

仮審査・本審査にかかる時間

2回それぞれの審査にかかる時間が、申込みから借入までの時間を左右します。

2018年現在では、銀行の各審査における最短時間は次の通りです。

  • 仮審査:即日
  • 本審査:翌営業日(平日)

以前は本審査も即日で行われたため、都市銀行・メガバンクを中心に即日融資を受けることが出来ました。

しかし、現在では本審査にかかる時間が延びた影響で、ほぼ全国の銀行で即日融資を停止しています。

本審査に警察データベースの照合手続きが追加

本審査にかかる時間が延びた理由は、銀行が自主的に「申込者が警察データベースに掲載されていないか確認する作業」を審査プロセスに含めたためです。

以前は即日融資可能であったことから、マネーロンダリング目的や反社会勢力の申込みも確認されていました。これを防ぐための措置です。

銀行系カードローンの仮審査・本審査の内容

審査落ち対策をしたい・急いで借りたいと考える場合、仮審査と本審査それぞれの内容を知っておくと安心です。

  • どんな方法で審査するのか
  • 何が審査可否を分けるポイントになるのか

これらについて解説します。

銀行カードローンの審査基準と審査に落ちる理由をプロが徹底解説

仮審査の方法・審査基準

仮審査とは、融資可能か・融資限度額はどのくらいかの2点を判断するステップです。

審査担当者による判断基準のばらつきを防いで業務を効率化するため、銀行系カードローンでは「スコアリングシステム」を採用しています。

スコアリングシステムによる自動審査とは

申込者属性(勤務先情報や他者借入件数など)銀行のコンピュータに入力すると、自動的に採点が行われます。

点数が一定の基準を満たすと融資可能と判断され、さらに点数が高いほど融資可能額が上がります。

このシステムのことをスコアリングシステムと呼び、銀行系カードローンの仮審査はスコアリングシステムでほぼ完全に自動化されています。

【スコアリングシステムの自動審査項目】

  • 勤務先情報(職業・雇用形態・勤続年数)
  • 自宅に関する情報(居住形態・住宅ローンの有無)
  •  収入に関する情報
  •  他社借入に関する情報
  • 過去の返済実績(信用情報照会)
  •  家族構成と年齢

主に申込書に記載する情報からこれらの項目を採点し、数秒~数時間程度で仮審査の結果が出ます。

このとき、もっとも銀行が重視するのは「現時点の返済能力」です。

収入が多くても、他社借入も多い場合・不安定でいつまで続けられるか分からない仕事の場合は、低いスコアが算出されます。

収入が多ければ良い・他社借入や返済実績さえよければ審査に通るということはありません。スコアリングシステムは、あくまでも「返済能力を総合的に判断するためのシステム」と考えましょう。

返済能力を判断するための3つのバロメータ

返済能力とは、つまるところ「収入から固定出費を引いた自由に使える金額(可処分所得)」です。

ただ、可処分所得は毎月変動します。

現時点で十分な可処分所得があっても、他社借入や住宅ローンが多い場合、わずかな収入減で返済できなくなる可能性があります。

そこで重視されるバロメータが、次の2つです。

  •  無担保ローン比率(年収に対する無担保ローン&キャッシングの比率)
  •  返済比率(年収に対する年間返済額の比率)

いずれの比率も、年収の30%程度が銀行系カードローンの仮審査で通るための目安です。

もちろん、収入や借入件数以外の申込者属性・過去の返済トラブルなどが原因で審査落ちしてしまう可能性は残されています。

本審査でおこなわれるのは「仮審査の再確認」

仮審査に対して、本審査ではコンピュータではなく審査担当者による人力の審査が中心となります。

本審査まで進むと、勤務先への架電による「在籍確認」が行われます。

本審査の目的は、この2点です。

①スコアリングシステムに入力された申込者情報の真偽を確かめること
②在籍確認を行うこと

万が一申込者情報に嘘を書いていた場合、本審査の段階で精査されて落ちてしまうので、十分注意しましょう。

本審査で落ちてしまうパターン

本審査で落ちてしまう理由は、申込情報に不審な点があるというものが大半です。悪質だと見なされた場合、二度と同じ銀行系カードローンの審査に通りません。

本審査に落ちる理由のうち、最も多いものを2つ紹介します。

パターン①:申込時にウソをついた

少しでも審査に通る確率を上げたいという考えから、次のようなウソを軽い気持ちでついてしまう人が多くいます。

  • 年収を水増しする。
  • 他社借入件数・借入残高を少なく申告する。
  • 本当は派遣社員なのに、雇用形態を「正社員」と偽る。

年収に関するウソはコンピュータで検知することが難しいため、不自然な点がないか必ず人の目で確認を行います。

銀行は独自の職業別&雇用形態別年収データベースを持っており、ここから外れる場合は「不自然で嘘をついている可能性がある」と判断されてしまいます。

他社借入については、ウソを見破られないパターンはほぼないと考えましょう。審査時点での借入件数・残高は、全て信用情報機関でリアルタイム更新されています。

仮審査と本審査でそれぞれ信用情報を取得するか、スコアリングシステムで信用情報照会を行わない銀行でも、本審査の段階で必ず照会が行われます。

数万円程度の誤差であれば問題ありませんが、10万円単位・100万円単位の違いは意図的なウソだと判断されてしまいます。

嘘をつくことは出来ない仕組みになっているため、後々のことを考えても申込書にはなるべく正確な情報を書きましょう。

審査通過を確かめる方法は?

銀行系カードローンでは、本審査通過の段階で通知されることがほとんどです。

「待っている時間が不安」「一刻も早く確かめたい」という人も多いのではないでしょうか。

審査の詳細な段階はどの銀行も社外秘としていますが、仮審査についてはおおよその結果を予測する方法があります。

仮審査結果を予測する方法

仮審査で銀行が使用する「スコアリングシステム」は、消費者金融にも導入されています。

各カードローン公式HPで提供されている審査シミュレータは、スコアリングシステムの採点基準が反映されています。

仮審査結果が待てない・どうしても不安という人は、各サイトでシミュレーションしてみましょう。

【各社の審査シミュレータ情報】

  • アコム公式「3秒診断」
  • アイフル「1秒診断」
  • レイクALSA「簡単お借入れ診断」
  • ノーローン「お試し診断」
  •  プロミス「お借入れシュミレーション」

いずれも、年齢・年収・他社借入件数・他社借入金額のうち3~4項目を入力することで、その場で簡単な審査結果予測が行われます。

※ノーローンは「現時点での他社滞納の有無」という項目が含まれます。

ほかには、AIが審査することで知られているJ.score(ジェイスコア)レンディングの診断もおすすめします。

YahooIDもしくは新規アカウント登録が必要となりますが、実際に仮審査で使用されているAIが診断に応じてくれるため、より正確な診断結果に近いものが確認できます。

万が一他の銀行系カードローンで落ちてしまった場合でも、AI診断を受けておけばそのままジェイスコアレンディングの正式な仮審査へと進むことが出来るのもメリットです。

SMBCモビットの「簡易審査」はシミュレーションではないので注意

審査シミュレータを使いたいだけ・実際にその会社に申込みをするつもりはないという場合、SMBCモビットの「簡易審査」は避けましょう。

銀行系カードローンの審査中に利用すると「申込ブラック(連続して複数社に融資申込みをしている)」扱いになる可能性があります。

その理由は、SMBCモビットの審査シミュレータの実態にあります。

SMBCモビットでは、社内で使う仮審査用のスコアリングシステムを簡易審査に組み込むことで、スピード審査&融資を実現しています。

その結果、簡易審査を使用した段階で「正式に申し込んだ」扱いとなり、信用情報機関にも通知されてしまいます。

これを理解した上で、申込み意思が固まってから使用するようにしましょう。

シミュレーションで「審査通過」でも信用情報にキズがある場合は危険

審査シミュレータ上に「お借入れ可能と考えられます」と表示されても、実際には審査に落ちてしまうことがあります。

その理由のうち代表的なものが「金融ブラック(ブラックリスト)」状態です。

ただし、過去に債務整理や返済トラブルがあったからといって、必ず審査に落ちてしまうわけではありません。

登録されている事故情報は、一定期間が経つと記録が抹消されるからです。

ブラックリストが抹消されるまでの期間
返済遅延 1~2年程度
任意整理 完済から3~5年程度
自己破産・個人再生 8~10年
代位弁済 5年程度

金融事故情報は、自分で照会して確かめることが出来ます。

申込前にCIC・JIC・全国銀行協会の3社それぞれに信用情報照会をかけておくと、仮審査に通る可能性についてより正確に予測できます。

本審査が通るか確かめる方法はない!

仮審査までの結果であれば予測可能ですが、本審査に通るか確かめる方法は皆無です。

銀行内で社外秘となっている基準・審査担当者の判断によって、大きく審査結果が左右される可能性があるためです。

ただし、本審査で落ちてしまうことを防ぐ方法はあります。審査落ちの原因となるものの解消を含めて、事前に対策しておきましょう。

本審査に落ちないためのコツ①在籍確認

在籍確認できずに審査落ちしてしまうケースは、それほど珍しいものではありません。スムーズに電話対応するための準備をしっかりと整えておきましょう。

【在籍確認で失敗しないコツ】

  •  派遣社員の場合、事前に派遣元に連絡しておく
  • 自分が在籍する課&係名や内線番号を正確に記入する

間違えやすいのは、派遣社員のパターンです。

在籍確認の架電は実際に勤務している職場ではなく、派遣元に対して行われます。

派遣会社の登録スタッフ情報は個人情報にあたるため、原則として在籍確認に応じてくれません。

例:三菱UFJバンクイックの在籍確認の場合審査担当者
「三菱UFJ銀行の○○です。(申込者)様はそちらでご勤務されていますか?」派遣会社の電話担当者
「派遣スタッフの情報は社外秘となっておりますので、ご用件や事前連絡のない限りお答えしておりません」

就業規則に「在籍確認は登録スタッフからの事前連絡がなければ応じない」と明記している派遣会社も多く存在します。

キャッシングではなくクレジットカード契約目的と申告しても差し支えないので、在籍確認の架電があることを派遣元に伝えておきましょう。

本審査に落ちないためのコツ②収入証明書

希望融資額50万円以下は収入証明書不要としている銀行も多数ありますが、念のため用意しておくことをおすすめします。

その理由は、審査担当者が「念のため確認しておきたい」と判断する可能性があることです。

審査を一旦保留にして収入証明書の提出を待ってくれる場合もありますが、なかには一律で本審査に通さない銀行も存在します。

申込段階で希望限度額に関わらず収入証明書を提出しておけば、審査担当者の判断基準が増えて、審査落ちを少しでも防ぐことが出来ます。

本審査に落ちないためのコツ③申込みブラックを避ける

カードローンに申し込んだだけでも、信用情報機関に記録されます。

6カ月以内に2~3社以上の会社へ相次いでキャッシングの申込みを行うと、お金に困っているのではないかと判断されてしまいます。

この状態を「申込ブラック」と呼びます。

申込ブラックはやはりコンピュータだと判断しにくい情報であるため、本審査の段階で人の目で確認が行われています。

返済トラブルや債務整理によりも重大性ははるかに低いのですが、銀行の場合は重くとらえる傾向にあります。

「どこも審査が通らないから」と言って、手あたり次第に消費者金融・銀行系カードローンに申し込むことはやめましょう。

事前準備してから慎重に申込先を絞ることが大切です。

本審査に落ちないためのコツ④使わないクレジットカードは解約する

次のような人は、他社でまったく借入していないつもりでも本審査に落ちてしまうことがあります。

  • 限定デザイン目当てで、ついクレジットカードを作ってしまう
  • 自分の持っているクレジットカードのキャッシング枠を把握していない

銀行の審査では、クレジットカードのキャッシング枠も重視します。

現時点でまったく借入残高がなくても、契約がある限りいつでも借りられるからです。

銀行系カードローンを契約した後に手持ちのクレジットカードで限度額いっぱいまで借りてしまい、たちまち多重債務へと陥る人も実際に存在します。

クレジットカードのキャッシング枠は比較的高金利で、銀行系カードローンが契約できれば利用することはないと考えられます。思い切って使わないカードは解約し、審査に通る可能性を少しでも上げておきましょう。

まとめ

銀行系カードローンの仮審査では、スコアリングシステムによる返済能力の評価を行っています。本審査では、基本的に申込者情報の裏取りしか行われません。

記入内容に不審な点があった場合・在籍確認が上手くいかなかった場合は、審査基準を満たしていても契約出来ない場合があります。

  • 申込書で嘘をつかない
  • 収入証明書を準備して、審査担当者の判断材料を増やす
  • 出来れば、事前に信用情報を照会しておく
  • (派遣社員の場合)派遣元へ、銀行から在籍確認がある旨を伝えておく

これらのポイントを守って、仮審査~本審査までスムーズに進めてもらえるように対策しましょう。

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