銀行カードローンの審査基準と審査に落ちる理由をプロが徹底解説

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銀行系カードローンは消費者金融と比べて審査基準が厳しく、通過するためには予備知識と準備が必要です。

とはいえ、身構える必要はありません。2018年現在は貸付上限が決まっている・即日融資不可となっている点に要注意ですが、申込手続きはスマホ&PCでスキマ時間に終えられるほどシンプルです。

  • 銀行系カードローンの基本的な特徴/違い
  • 2018年の審査基準引き上げに関する注意点
  • 審査に落ちる人の特徴
  • 申込手続きの流れ&ポイント

銀行で借りることに敷居の高さや不安を感じている人のために、これら最低限知っておきたい情報を紹介します。

審査の甘い銀行カードローンはある?審査基準・難易度・通るコツを分析

銀行カードローンとは?消費者金融と何が違うの?

そもそもカードローン(キャッシング)とは、あらかじめ決められた限度額の範囲内で何度でも借入できるものです。利用目的も、事業資金以外なら基本的に自由です。

この点は、銀行系カードローン・消費者金融ともに同じです。違いは、カードローン運営会社・規制に関わる法律・金利の3点にあります。

カードローンの種類 運営会社 規制に関わる法律 最高金利
銀行系カードローン 全国各地の銀行 銀行法 14%前後
消費者金融 個人向けカードローン専業の貸金業者 貸金業法 17.5~18%

上の表を見る通り、銀行系カードローンには2つのメリットがあります。

【銀行系カードローンのメリット】

  1. 社会的責任を負う銀行が融資を行っている(信頼できる)
  2. 低金利で返済負担が少ない

さらに、中小規模の地方銀行・ネット銀行が運営するカードローンなら、自行サービス利用者向けの金利優遇が行われていることもあります。

デメリット:消費者金融特有の手厚いサポートがない

その一方で、銀行系カードローンにはデメリットもあります。それは、消費者金融にある「利便性に配慮したサービス」が実施されていないことです。

  • 初回契約時の無利息期間
  • レディースローンや女性専用ダイヤル
  • 返済日通知メールの送信機能
  • 郵送物の時間指定
  • 電話ではなく書類による在籍確認

これらはいずれも、銀行系カードローンは対応していません。

不安・疑問のケアを重視する人・短期完済でお得に使いたい人は、事前にデメリットを理解した上で申し込む必要があります。

銀行カードローンの審査は2018年以降厳しくなった?

銀行系カードローンは日弁連や政府から「貸しすぎ問題」を指摘され、2018年から審査について次の見直しを行いました。

2018年からの2つの変更点

公式に発表されている審査の変更点は、次の2つです。

①貸付上限の導入(自主的な総量規制)

消費者金融が従う貸金業法には、貸付上限が設けられています。一方の銀行法には、このような制限はありません。

しかし、増額審査を繰り返すことで返済が困難になる人が増えている問題をうけ、銀行も貸付上限を導入することになりました。

メガバンク(三菱UFJ銀行バンクイック・三井住友銀行・みずほ銀行)では年収の3分の1まで・そのほかの地方銀行でも年収の3分の1~2分の1までしか借りられません。

②即日融資の停止

銀行系カードローンのなかには、メガバンク・都市銀行を中心に「最短当時に借入できる」ことを強みとするものが数多くありました。

2018年からは審査手順に「警察の反社会勢力データベースとの照合作業」を組み込み、即日融資に対応できなくなりました。

他にも、専業主婦や年金収入のみの人を申込み不可とする銀行・内部で審査基準を引き上げる銀行が続出しています。

もともと銀行カードローンの審査通過率は40%前後

とはいえ、審査が厳しいのは今に始まったことではありません。

比較的審査がゆるいとされる消費者金融でも、2015~2017年にかけて45%~48%の間を推移しています。

銀行は審査通過率を非公開としていますが、審査基準引き上げ以前も、消費者金融よりも低い40%前後ではないかと考えられます。

スルガ銀行の不祥事で更に厳しくなるかも?

2018年初旬、ローン事業で多額の利益を出していたスルガ銀行の不正融資問題が発覚しました。

この不祥事は不動産投資家向けの貸付で発生していますが、同行は個人向けカードローンにおいても「審査に通りやすい銀行」として高い知名度があります。

問題発覚後は、ローン事業の利益に依存する銀行の営業姿勢が批判されています。

批判が個人向けカードローンに飛び火して、全国的に審査基準がさらに引き上げられる可能性は否定できません

そうした現状も踏まえて、早めに申し込んでおくことをおすすめします。

銀行カードローンの審査に落ちる人の特徴

銀行系カードローンの審査に落ちる人には、次の4つの特徴があります。

これらを紹介するとともに、審査に通過するために押さえたいポイントを解説します。

特徴1:収入が低い

銀行系カードローンに申し込む場合、審査に通過できる最低年収額は200万円程度です。

実家住まい等の理由で月々の最低生活費が少なく、無理のない返済が可能だったとしても、年収が低すぎると審査に通ることは出来ません。

特徴2:収入に対して他社借入額・借入件数が多い

加えて、収入が多いことが必ずしも審査に有利に働くとは限りません。

銀行による審査は、収入から最低生活費・毎月返済額を差し引いたときの余力を重視します。その目安とされているのが、返済比率・無担保ローン比率の2つです。

返済比率

年収に対するに年間返済額の割合が20~30%以下であることが、無理のない返済の条件とされています。

年間返済額には、カードローン利用分の返済のほか住宅・自動車ローンも含まれます。

無担保ローン比率

カードローン利用分やクレジットカードのキャッシング枠など、担保設定していない借入のことを総合して「無担保ローン」と呼びます。

無担保ローンの年収に対する割合は、3分の1程度が審査通過の許容範囲とされています。

借入件数が多い場合も「多重債務の危険がある」と見なされ、審査に落ちる要因になります。なるべく完済して件数を減らしましょう。

特徴3:信用情報がキズ付いている

過去に債務整理や滞納経験がある場合、信用情報機関に金融事故歴が記録される「ブラックリスト入り(金融ブラック)」の状態になります。

銀行は必ず信用情報を参照するため、この状態で審査に通る可能性は極めて低いと言わざるを得ません。

ただし、金融事故歴は永久に残るわけではありません。一定期間が経つと記録が抹消されます。

ブラックリストが抹消されるまでの期間…
返済遅延 1~2年
任意整理 完済から3~5年
自己破産 個人再生:8~10年

信用情報機関であるCIC・JICC・全国銀行協会の3社それぞれに、自分の信用情報を照会することが出来ます。

返済遅延に心当たりのある人・審査に通過できるか慎重に確認したい人は、各機関に照会してみましょう。

特徴4:申込情報で嘘をついた

もっとも重大な審査落ちの要因が、申込み時にウソを申告することです。

【よくある嘘の例】

  • 少しくらい平気だろうと考え、年収を水増しした。
  • 審査に通るか不安なので、借入残高を少なく書いた。
  • 本当はアルバイトなのに、雇用形態を「正社員」と書いた。

年収については、銀行が独自に作成した職業別データベースに平均年収が網羅されているため、不自然さにすぐ気づかれてしまいます。

他社借入についても、信用情報機関でリアルタイムに情報更新されているため、ウソを隠し通すことは出来ません。

一度でも嘘で信用を無くすと、二度と審査に通過できない可能性もあります。

年収・借入残高の数万円程度の誤差は許容範囲内ですが、意図的にウソをつくのは絶対にやめましょう。

銀行カードローン審査の流れ

銀行系カードローンはスマホ/PCから申込みできるものが多く、来店が必須となる場合はほとんどありません。

申し込み開始前に、次の書類を準備しておきましょう。

【①本人確認書類(身分証明書)】
有効期限内の運転免許証・パスポート・マイナンバーカード等が必要です。健康保険証は受付不可か、他の書類と合わせて2点用意する必要があります。
【②収入証明書】
50万円以下の希望融資額は収入証明書不要としている銀行もありますが、少額借入希望でも審査途中で必要となる可能性があります。給与明細・源泉徴収票などを事前に準備しておくことをおすすめします。

これらの書類の条件は、銀行によって異なります。
申込条件と必要書類を熟読してから手続き開始しましょう。

審査は「仮審査+本審査」の2ステップ

カードローン審査は2段階に分けて行われます。

仮審査:コンピュータを活用して申込者情報を採点・評価する
本審査:仮審査結果をもとにした人間の手による審査・在籍確認

仮審査に通過しただけでは契約できません。後述しますが在籍確認が重要となるため、必ず対応できるようにしましょう。

①申し込み方法はWEB・電話・来店の3種類

ほとんどの銀行で、Web・電話・来店の3パターンの申込方法を用意しています。それぞれのメリット・デメリットは次の通りです。

申込方法 メリット デメリット
Web 空き時間に手続き出来る 契約書類が郵送で届くため、家族にバレるリスクがある
電話 担当者に直接質問できる コールセンターの営業時間内に電話する必要がある
来店 契約書類を店頭で受け取れる 時間に余裕がないと手続きできない

メガバンクのカードローンでは、Webから申込・ローンカードや契約書類は審査結果通知後に店頭受け取りという手続き方法を選択できます。

  • 手続きにあまり時間はとれないけど、郵送物が家に届くのは避けたい
  • ローンカード郵送を待たずにキャッシングしたい

こんな人には、Web申込み+店頭での各種書類受け取りをおすすめします。

②仮審査に通ったら書類提出!アップロード提出がおすすめ

申込書の記入・提出が終わると、仮審査が行われます。仮審査に通過した場合は、本人確認書類・収入証明書の提出が必要です。

書類を郵送する必要はありません。スマホ等で撮影した画像をメール・Webサイトからアップロードする「オンライン提出」が可能です。積極的に利用しましょう。

③在籍確認

在籍確認は、銀行担当者より勤務先に架電する形で行われます。必ずしも本人が対応する必要はなく、外出やシフト休等で席を外していることが確認できれば問題ありません。

バンクイックの在籍確認の例:
「三菱UFJ銀行の○○です。(申込者)様はいらっしゃいますか?」
(プライバシー保護のため、カードローン商品名には言及しません)

在籍確認が終わるまで契約することは出来ません。勤務先の人にとりついでもらうか、席を外していると伝えてもらえるように手配しておきましょう。

④ローンカード受け取り&借入

審査に通過した場合、郵送または店頭でローンカードを受け取ることが出来ます。銀行ATMはもちろん提携コンビニATMも利用できます。

預金口座を持っている場合、契約後すぐに振込融資してもらうことも可能です。お金が必要なタイミングに合わせてキャッシング方法を選びましょう。

2018年以降は消費者金融カードローンがおすすめ!

銀行系カードローンに貸付上限が設定されたこと・即日融資できなくなったことで、目的次第では消費者金融のほうが向いている可能性が出てきました。

  • 融資スピード重視(すぐに借りたい)
  • 審査に不安がある
  • 無利息期間を使ってお得にキャッシングしたい

こんな人は、積極的に消費者金融のカードローンを検討してみましょう。

金利が高い分審査に通りやすい?

消費者金融の最高金利は18%程度で、利息制限法上限ぎりぎりの高金利です。
しかし、高金利になるほど貸し倒れ時の損害が少ないため、審査を通りやすくする傾向にあります。

審査基準における銀行との具体的な違いは、次の通りです。

①扶養の範囲内の収入(年収100万円以下)でも審査に通過できる

銀行には審査に通過するための年収目安が存在しますが、消費者金融にはありません。

家計を助けるために扶養の範囲内でアルバイト・パートに従事している主婦に対しても、柔軟に審査してくれます。

ただし、無収入の専業主婦は申込できません。金額問わず、本人名義で収入を得ていることが申込条件です。

②各種大型ローン支払い額が多くてもOK

消費者金融の審査は、年収に対する自社+他社キャッシング利用残債を重視します。返済比率・無担保ローン比率といった基準は、それほど重視されません。

住宅ローン・自動車ローン・各種ショッピングローンの毎月支払額が多くても、審査に通る可能性は十分あります

こうした違いから、銀行の審査基準に満たない人でも消費者金融で契約できるケースは多数あります。

無利息期間サービスを使えば銀行よりもお得

消費者金融のカードローンを活用する最大のメリットは、初回契約者向けの無利息期間があることです。

ボーナスで完済できる場合・給料日までの少額キャッシングを目的とする場合は、消費者金融の方がお得に利用できます。

消費者金融 各社の無利息期間
アイフル・プロミス・アコム 初回キャッシングのみ30日間
レイクALSA 5万円まで180日間・初回キャッシングから30日間のいずれかから選択
ノーローン 何度借りても1週間無利息

参考:金利14.6%で10万円借入・翌月完済した場合
…返済総額101,216円(利息1,216円)

今後は使い方に応じて消費者金融・銀行系カードローンを選ぶの、自分に合ったキャッシングをするための秘訣となります。

まとめ

審査の厳しい銀行系カードローンでも、ポイントを押さえれば契約できる可能性は十分あります。

【銀行系カードローン申込みのポイント】

  • 収入と他社借入件数・借入総額の見直しを行う
  • 申込書に嘘を書かない
  • 収入証明書を含め、提出書類を揃えておく
  • 在籍確認に対応できるよう準備しておく

低金利・信頼性にメリットを感じて銀行系カードローンを検討している人は、早めに申し込んでおくことも大切です。

現状では、借りすぎる人の増加・銀行による組織的な不祥事に影響されて、今後ますます審査基準を引き上げるのではないかと予測されます。

利用スタイルにより消費者金融のほうが向いている場合もあるため、審査に落ちてしま他場合は前向きに選択肢を変えることも大切です。