借金から逃げ続けて何もかも失ったIさん

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大なり小なりお金を借りたことがある人であれば、この借金から逃げ続ければどうなるのだろうと考えたことがあるのではないでしょうか。
知人からの借金であれば、踏み倒しても縁が切れるぐらいで済むかもしれませんが、プロが相手となるとそう簡単に終わらないのでご注意ください。

今回は返済に困って踏み倒しを実行したIさんの体験談をご紹介。
しかし、借金から逃げ続ける生活というのは思った以上にハードなようです。


お金がないからと簡単に消費者金融へ

初めて消費者金融からお金を借りたのは友人への借金を返すためでした。
友人の方が僕と比べて経済的に余裕があったこともあり、たびたびお金を借りることがあったのですが、ついに30万円まとめて返済しなければ縁を切ると怒らせてしまったのです。
ただ、その頃の僕はアルバイトで生活費を何とか稼いでいるだけの状況だったので、いきなり30万円と言われてもそんなお金はないという状況でした。
そこで、当時CMで流行っていた消費者金融の無人契約機を利用することにしたのです。
申し込みや審査などもっと時間がかかるのかと思っていたら、1時間程度で30万円を簡単に借りることが出来たので、何だかすごい世の中になったのだなと感心したのを覚えています。
ただ、考えてみれば利息のない友人への借金を返せないのに、利息がつく消費者金融からの借金を返せるわけがないんですよね。
返済が苦しくなり、融資を受けてそのまま返済に充てるといった生活を送るようになるまで、そう時間はかかりませんでしたね。

消費者金融の審査について

消費者金融はお金を貸すといったことに関しては最速の審査を行ってくれます。
大手業者では最速30分での審査が当たり前となっており、申し込みから融資を受けるまで1時間程度で終わらせることができます。
すぐにお金が必要な時には消費者金融は大変便利なのです。


積もり積もった業者からの催促状

そんなことを繰り返しているうちに、すぐ限度額いっぱいまでお金を借りてしまいました。
そうなるともう返済を頑張ろうというよりも、どうにかしてこの借金から逃げることが出来ないか考えるようになっていましたね。
毎日家に帰るたびに、ポストの中が催促状で溢れるようになってしまっていて…。
そして、法的手続きに入るという文言の書かれた催促状を見たとき、僕は借金を返すのではなく逃げる道を選んでしまったのでした。
逃げるといっても何も特別なことをするわけではありません。ただ、催促状などを一切無視するように決めただけのこと。
こうして考えると借金から逃げていたのではなく、ただ現実から目を背けていただけなのだと感じますね。


家も仕事も何もかも失うことに…

催促状を無視していると携帯電話に業者から連日電話がかかってくるようになりました。
ただ、その頃にはすでに電話の料金も支払えなくなっていたので、すぐに携帯電話も止められてしまい、精神的な苦痛といったものは殆どありませんでしたね。
なので、業者からの取り立てを3カ月ぐらい無視していても、特に何も起きることなく平和な日々が続いていましたね。
しかし、当然そのまま平穏な生活が送れるといったことはなく、返済が滞るようになって半年経った頃、ついに僕の銀行口座が差し押さえられるようになってしまいました。
口座にはバイト代が入ったばかりだったのでかなり痛かったですね。
また、アパートも今月支払わなければ解約といった状況だったので、口座が差し押さえられた瞬間に家を失うことが決定してしまいました。
こうして、僕は借金から逃げようと考えてから23カ月程度で、住むところを失うという窮地に追い込まれたのでした。


住所不定者として生きていく日々…

こうして僕は住所不定者、いわゆるホームレスとして生活していくことを余儀なくされてしまいました。
最初のころは寝るところを提供してくれるボランティア団体などのお世話になっていたのですが、だんだんと人付き合い自体が苦痛と感じるようになり、顔を出さなくなってしまいました。
就職の支援活動などにも積極的に参加していたのですが、やはり住所もないような人間に仕事なんて見つかるはずもなく、アルバイトですら面接に進むことが出来なくなってしまいました。
僕は両親も早くに亡くしているので、実家に住所を戻すといったことも出来ません。
今でも一応就職活動は続けていますが、だんだんとこのままホームレスとして生活していった方が楽しいのかなと思うようにもなりました。
これから先の人生どうなっていくのか、不安に思うことも最近ではなくなってきましたね。

最近増えている若いホームレスとは?

最近では20代の若いホームレスの数がだんだん増えていると聞きます。
ネットカフェを転々とする人や、ゲストハウスなどを転々として過ごす人など。
その多くが経済的な問題からそういった暮らしを強いられているようですが、中には住所に縛られないライフスタイルを実践しているという人もいるみたいです。


結局、Iさんは最近寝泊りをしているという河原へととぼとぼと歩いて帰りました。
まだ、借金から逃げようとして数カ月しか経っていないことを考えると、人生というのは簡単にがらりと景色を変えるものだと痛感します。
お金がないからといって軽い気持ちで融資を受けるのは絶対にやめるようにしましょう。